懺悔室　　２

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2024/04/25 ▲Top

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どんなにジャンが好きでも、犯してはならない一線。

カポにも言われていた。
俺がどんな目でジャンを見ているのか、きっとカポには
わかられているんだろう。
「神父様、私はどのような罪になるのでしょうか？」
「思っているだけでは罪にはなりませんよ」
「しかし、愛してはならないお方なのです」

ジャン・・。おまえと一緒に仕事をしていたあのときは
楽しかった。ただただ、楽しくて時間の経つのを忘れた。

そして俺がその思いに気がつく前に、カポに引き裂かれた。

そこでわかったのは、俺はジャンを愛しているということだった。
ジャンは牢獄に行ったりきたりしていて、なかなか会えるとはなかった。
だから特定の女を作った。
アナはいい女だ。
ジャンと知り合ってからも気が合って何度か体を重ねていた。
そのときはただの男と女の関係でしかなかった。

しかし手に入らない高嶺の花に気がついたとき、アナに救いを求めた。
アナは何も言わず俺の手をとってくれた。
まさか、あの牢獄の事件で再びジャンと再会をするとは思わなかった。

続く