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気がつけばジャンが俺を見ていた。
「どうしたんだい?ハニー」
「あっごめん、ダーリン!仕事の邪魔だったけ?」
「いや、大丈夫だよ。もう少しでカタがつくから」
「なんか手伝おうかと思ったが、なんもしない方が良さそうね~」
「すまない。もう少しだから」
俺は鳴り止まない電話に辟易しながら、一つずつ片付けていった。
そんな俺を見ていたジャンは、フロントにコーヒーを頼んでくれていた。
すまないね~ハニー、でもおまえがいるだけでこの電話の城に埋もれても平気かもしれないね。
「はい、ダーリン。コーヒーだ」
そのとき電話が鳴った。
ついジャンはその電話に出てしまった。
「はいCRー5本部」
何やら会話をジャンは電話の相手と話している。かわろうかと思ったらまた手元の電話が鳴る。仕方なくその電話に出る。
「はい、ベルナルドだ。ああ…それならその場で待機だ。…ああ…わかった」
電話を切るとジャンはすまなそうに
「悪ぃ…ベルナルド。つい、電話に出ちゃってさぁ。それで急ぎ判断をって言われて俺…」
その電話は株取引の用件で、しかも取引終了間近の大勝負だった。
「で、ラッキードッグはどんな判断を下したんだ」
「よくわかんねえけど、売りか買いかって言われて売りってつい…」
「売りと言ったんだな。ジャン」
まずい。大事な取引が…
その後また電話が鳴る。
「はい、ベルナルドだ。ああ…わかった。え?…そうか…なる程…。ではそのままで…。ああ…」
「ベルナルド、俺やっちまったか」
顔面を蒼白させて俺を見る。
「凄いぞ。ラッキードッグ!!またおまえのおかげで大儲けだ」
「へ?なんすけ」
「あの株はもうどうにもならなかったのに、あのタイミングでよく売ってくれた。さすがはラッキードッグ」
全く、やってくれるよ。俺は立ち上がってジャンを抱きしめた。
「じゃあ、ベルナルドもう仕事は?」
「ああ、やめだやめだ。今夜はハニーを思いっきり抱いていいか」
「あらん。ダーリンは大胆ね~」
「ハニーと一秒だって離れていられないよ」
「ベルナルド、俺もだ」
そして俺は甘い甘いキスをした。
愛しい君よ。
願わくば、ずっとずっと俺と一緒に
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