[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「桜?んなもん…ところで桜ってなんだ?」
ジャンは書類にサインをしながら、横で書類の決済をしているベルナルドに尋ねた。
「桜?チェリーブロッサムのことか?」
「なんか、わかんねえけどジュリオが今が見頃だってさ」
「チェリーブロッサムなら聞いたことがあるが…」
「なんでも咲いている期間が短いって話でジャポネーゼは花見っていうのをやるらしい。んで、ジュリオのおっさんがその桜っていうのを庭に植えたんだと」
「ボンドーネが?なるほど、それでジュリオか。で、その桜を見に来ないかとジュリオがハニーを誘っているのかい?」
「ダーリンは答えが早くて助かるわ」
「愛するハニーのことだからね。で、行くのかジャン」
ベルナルドはチラッとジャンを見る。
ジャンは相変わらずかったるそうにサインをしていた。
「あんたが行けるなら行こうかな…ってさ」
少し顔を赤らめてジャンが答える。
(なるほど、俺の都合を考えてくれているってことか。わがカポは。しかしジュリオはジャンだけを誘ったのだろうがな。それをわかっているのかいないのか)
ジュリオが少し気の毒だなと思いながら、コーヒーのカップに口をつける。
(まあ、仕事も大方終わっているし、付き合ってもいいか…)
「その花見とやらはいつやるんだ?」
「出来れば今夜やりたいってさ。ちょうど花が盛りなんだってさ」
「今夜か…」
「ダメけ?」
「いや、ダメじゃないよ。ただ急だなって思っただけさ」
「ねぇ~ダーリン。私お花見ってしてみたいわぁ」
「ハニーはワガママだなぁ。仕方ない。ハニーに付き合いますか!」
「うっそ。マジ!やったあ、じゃあジュリオに連絡入れるな」
ジャンは受話器を取り慣れた手でダイヤルを回す。
その慣れた手にベルナルドは嫉妬する。そんなベルナルドのことなど気にせず、電話に集中している。
思わずベルナルドはその電話しているジャンの後ろに回りおもむろに手をジャンの胸元に回した!
ああ、電車を降りてしまったので、続きは後で…
COMMENT
COMMENT FORM
TRACKBACK
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |